自宅のある高層住宅では、いま大規模修繕工事を進めています。足場をつくって作業を進めており、廊下の床をはがしたり、高圧洗浄したり。これまでは、はがす一方だったのが、昨日は左官がコンクリートにモルタルを塗っていました。ちょうど折り返し点ぐらいでしょうか。これからどんどんきれいになっていくのかと考えると、楽しみです。
その左官工、黙々と階段のコンクリートの手すりを塗っているのです。その彼の後ろから
「おはようございます、きれいになりますね。おかげでさまで、本当にありがたい」と声をかけました。階段を足早に下りながらです。心からそう思ったので、口に出してみたわけです。
すると、手すりにむかって彼は振り返り満面の笑みを浮かべ挨拶を返してきました。
たぶん、今日1日、いい仕事をしてくれたに違いありません。そして、私もいい気分で1日を過ごしました。
似たようなご経験は、みなさんにもおありでしょう。部下に気分よく仕事をしてもらおうと思ったら、これぐらいのことはしなければいけない、と改めて思った次第。でも、案外やられていませんよね。私も仕事がら、いろいろな会社に伺いますが、上司が部下に声をかけていない職場は、すぐにわかります。お互いに挨拶しませんからね。そんな職場に、品質問題が起こっても、なんの不思議もありません。新聞などで心配されている会社ほど、声を交わし合うことがないですね。
部下を道具ぐらいとしか思っていないんでしょうか。その報いは、はっきりとかえってきているようです。
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