これまでにも優れた業績を上げてきているのですが、それらの仕事は、幼い子供たちに説明するのが難しい仕事だったので、これからは消費者に直接インパクトのある仕事をして、子供達にも話してあげたいのだと伺いました。今は、新しい分野に挑戦しているとのことですが、その希望をかなえて欲しいと思います。
気になったのは、新しい分野に挑戦しようとしているのに、社外のリソースを取り込もうとしていないこと。同業、異業種を問わず外部のネットワークが少ないし、関連する学会にも入っていない。仕事と家庭の両輪をまわすのに精一杯なのかもしれません。
でも、新しい分野に挑むときこそ、異分野の知識と知恵が必要ですから、人材の多様性が求められるものです。社内にはない視点を持つメンバーを、公式、非公式に巻き込めれば、それが彼女の「チーム」です。
そして、そのような人材を惹きつけられるかどうかは、どんな「カレンシーの交換」を実現するか、にかかっているわけです。
話を終えた彼女は表情も明るくなり、きっとお子さんたちに誇れる仕事をやり遂げるに違いない、と思いました。