2020年6月29日月曜日

決定権を持つ人を巻き込む

 現在「影響力コーチング」を提供させていただいています。私はコーチングには25年ぐらい取り組んできています。その経験と、「影響力の法則」を掛け合わせたものです。もちろん、すべてオンラインで実施しています。「影響力の法則」を使ったソリューションは多くのクライエントにとって有益と思います。いくつもの成功事例を見てきました。

 先週から今週にかけて、チームメンバーについてのご相談を受けています。思ったように力を発揮できず、自粛後に停滞しているメンバーが少なくないのかもしれません。

 でもですね、私の印象では、多くのケースでメンバーの問題ではありません。メンバーは一生懸命やっている。これ以上やらせたら、ムリでしょうと感じることもあります。どこの現場でもそうですね。上司はといえば、もっとメンバーに寄り添って、力を発揮させろと言います。それで相談者は板挟み状態です。

 私はこの仕事が、近々リストラされるようなビジネスなのかと思いました。でも会社にとって戦略的に重要なビジネスの場合もそうなんですね。軽い目眩を覚えます…

 これ、みなさんどう思いますか?私は友人から聞いた日本の某自動車メーカーのことを思い出しました。その会社は、クルマ一台作って利益ゼロです。ところが欧州の高級車は、平均200万円です。この違いはなんですか。良いものを一生懸命安く売って、利益が上がらない。だから、安い人材と部品でコストを下げて、利益を絞り出そうとするメーカーと、製品のブランド価値を高めることに注力し、必要なら資金の投入を惜しまないメーカー。ああ、その現場を覗いてしまったような(実際は全然関係ありません)、気まずい思いを、Teamsの前でひとりしていたのです。

 先述のケース、問題はリソースの不足じゃないですか。今の人材が頑張ってもどうしようもない。私は適任の人材を増やしてもらったら?と提案しました。なぜなら、重要な事業です。聞くと、それは可能だという。ではどうやって、投資してもらうか。ここが頭の使い所ですね。みなさんだったらどうしますか?

 そうです、まずは上司の歴史と地理を探り、心の的を見つけます。上司もいいと思っていないのです。でも他に打つ手を知らないから、精神論で逃れようとする。では何がカレンシーになるでしょうか?

 彼が出した答えは… 続きは次回に。

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