2013年5月15日水曜日

影響力の総量を増大する

 言うまでもなく、影響力は形のある、固定的な物質ではない。可変である。経済活動における資本を考えると良いだろう。活かせば活かすほど、投資すれば投資するほど、資本は増大する。同様に、影響力も活かせば活かすほど大きくなり、組織の総合力は増大する。(コーエン&ブラッドフォード『Power Up 責任共有のリーダーシップ』税務経理協会p169)

   親しい友人のことを考えると、初めてあった時から今日に至るまで、いろいろなことがあったなと思い起こします。ともに難しい局面を乗り越えても来ました。難局を切り抜ければ結束も固まります。気がつくと、相手に対する信頼も強固なものになっています。


   影響力は互いにカレンシーが交換されていく状態です。小さなカレンシーの交換から始まることが多いでしょうが、リスクを冒して大きなカレンシーを交換する。たとえば、相手が抱える問題を指摘して解決に手を貸す。無理難題を要求する代わりに、こちらも相手の目標達成を手助けする。


   先日放送された、NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオⅡ 第1回 ニッポンの会社をこう変えろで、自動車メーカーマツダのプロジェクトチームの取り組みが紹介されていました。生産部門と開発部門で新型車開発に臨んでいる。開発部門のリーダーは、新素材を使って性能を高めたい。そのように生産部門のリーダーに要請します。しかし、新素材は加工が難しい。そこで、生産部門のリーダーは、加工しやすい設計に変更するよう要求します。これまでは、互いに遠慮して相手の仕事のことに口出ししなかった。でも、遠慮なく意見を述べ合うと、問題解決が進んでいくのです。その結果、世界でもトップレベルの品質を低価格で実現することに成功したと。


   これが、交換の一例です。

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