ジェフ・サザーランド『スクラム』(2015 早川書房)を読みました。長い間積ん読だったのを、ひっくり返してみたわけです。でも読まなかった理由がわかります。実に普通なマネジメントの話です。これがよく読まれたのは、いくつかの重要なテクニックが役立つことと、野中郁次郎先生が推薦していたことが理由だったんだろうな。
と簡単に考えてはいけませんね。それは最後の章、「世界を変える」です。教育を、政治を、貧困を変える。そのためにスクラムをやれと言っている。私がGMやJ&Jで仕事をしていたとき、これらのアメリカの会社はいつも世界を変えることに取り組んでいた。ところが日本の会社では、そんなことを言うと「おまえはバカか」と言われてしまう。「世界を変える」という視点が弱いのです。
マネジメントの根幹には世界を変える、よくするという動機があり、その動機が他者に対する影響力にもつながっていくと、私は考えています。それは、バカなことを考え、バカなことをする、ということかもしれません。
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