新しい年を、どのようにお迎えでしょうか。私はいつものように正月のルーティーンをすませ、今年一年を展望しました。この気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
年末に、システム開発に携わる若い現場のリーダーにお話しを伺いました。若いと言っても30代後半ぐらいですから、会社の中では現場のリーダー、マネジャーとして力を発揮する時期なのだと思います。事実話をしてみると「有能なエンジニア」という印象でした。
そんな彼から、「うちではほとんどのことを上司が決める」と聞かされて思わず聞き返してしまいました。
「え、いまなんて言いました?」
改めて説明してくれたことには、チームの技術的な方向性を上司が部下に相談なく決めているというのです。さらに聞いてみると、この上司の方はこの業界で長く成功してきた技術者で実力者で、これまでにも会社の重要なプロジェクトを任されてきており、知識も経験も豊富。
「私たちには敵いませんから」
と言うのです。だから、チームの問題を決めるのはリーダーに任せるのは仕方がない、と言わんばかりです。
これでいいんでしょうか?
リーダーが何でも決めてしまうということは、リーダーが分かる範囲でしか物事が決まらないということです。その結果、過去を踏襲するような保守的な決定しかできなくなり、リーダーの知識や経験以上のことが生まれなくなるわけです。
事実その会社の事業は、長く業績が低迷しています。あたらしいことに取り組もうとしても、なかなか決まらない、とこの若いリーダーも認めていました。
意思決定にメンバーを巻き込めないことの問題は、思った以上に大きいのだと感じました。
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