2015年11月17日火曜日

ヒロイックな自分

 リーダーのポジションに就くと、なにかと“ヒロイック”に振る舞いたくなります。

 “ヒロイック”とは、“英雄的な”という意味。”かっこよく”といったニュアンスがあります。例えば、自分は部下よりも物事を知っている、という顔をするなどがあてはまります。

 ある現場のリーダーが、私に告白してくれました。メンバーと会話するとき、自分が判断する材料だけを集めようとして聞いていたと。でも、そのぶん、メンバーの話を最後まで聞いていなかった。だから、メンバーは積極的に意見を言わなかったんだ!と。

 ヒロイックなリーダーシップは、ともするとメンバーの自発性を奪ってしまいます。メンバーの方が「決めるのはリーダー」と思い込んでしまい、チームに対する責任感が希薄になってくるからです。

 この若いリーダーは、自分が「決断するリーダー」というイメージを持って、“ヒロイック”に振る舞っていることに気づきました。

 ヒロイックな自分に気づけるのは、ちょっとすごいことだな、と思いました。

(本文と関係ないこの写真は、先日訪れた広島で撮った「原爆ドーム」)

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