市では北関東の2市に廃棄物最終処分を依頼しているのだそうです。原発事故以来、廃棄物(焼却後の灰)の放射能が問題となり、処分を依頼する側と、受け入れる側の関係は、微妙になっています。受け入れを拒否され、灰を抱え込んでいる自治体もあると報道されていましたね(その後どうなっているんでしょう)。
この2市も例外でなく、そのうちの1市の市長が、何かのきっかけで怒ってしまい「各市の受け入れを白紙に戻す、ただし、浦安市ともう1市を除いては」と宣言されたのだそうです。きっかけが何かわかりませんが、件の放射能問題は引き金のひとつでしょう。首長の立場からすると、支持者を含めた住民から「受け入れ阻止」などといわれたとしたら、強く出なければならないですね。弱腰、と思われたら、次は落選するかもしれない。私も怒ってしまいます。
でもここがおもしろいのは、なぜ2市が例外とされたのか、です。我が町の市長によると、「廃棄物を受け入れていることに、市長が直接やってきて謝意を示したのは、浦安市ともう1市だけ」なのだそうです。これをカレンシーの交換で考えると、「カレンシーを受け取っていることを認め、感謝していたのが、先方にとってカレンシーになっていた」ということですね。それ以外の市は、カレンシーのバランスが崩れていた、つまり一方的に汚いものを押しつけていたということでしょう(もちろん、金は払っていましょうが、金で解決しようとするのは、ネガティブ・カレンシーになることが多いですね)。そのバランスを一気に取り戻そうと、この市長さんは受け入れ拒否宣言をされたのだと思います。
同様の自治体間の関係は、全国的に見られます(本当は、世界的にです)。人口が少なく、財政基盤が弱いところは、無理を引き受けているのですね。その最たるものが原発や米軍基地でしょう。引き受けさせている当事者は、そのありがたみを忘れていることが多いのかもしれません。
さて、ここで、自分のことを振り返ってみると・・・。やっかいなことをやらせている部下や、下請けを思い出してみましょう。バランス、とれているでしょうか。これは、相手がどう感じているか、というのが肝心です。彼らが「自分はカレンシーを支払いすぎだ」と思っていれば、努力するのは損になります。ひょっとしたら、彼らに力を発揮させるのには、もっとカレンシーを渡さなければならないかもしれません。
ただ、それはお金で解決するなどでなくて、感謝を伝えればよいだけなのかもしれませんよ。
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