部下に100の目標を与えるとき、「目標は100」と伝えますか?
日本の会社のマネジャーのみなさんと話をしていると、しばしば違和感を感じることがありました。それは目標に対する認識についてです。例えば、営業マネジャーが部下に貸している目標が、必要以上に高い気がするのです。それも、途中からどんどんあげていきます。それをチャレンジとかストレッチというのでしょう、それ自体を決して否定する気はありません。ただ微妙にニュアンスが違うのです。あるとき、ふと気付きました。「100と言ってもできないから、120ぐらいを課しておけば、結果100ぐらいになるんじゃないか」という意味で言われることがあると。そう思うと、これでいいのかなと気になり始めたのです。
私はいくつかのアメリカ系企業に勤めましたが、彼らは「100は100である」です。なぜならそういう契約だからですね。「120」などと言ったら「信用していない」とか「引っかけようとしている」と思われるに違いありません。みなさん、どうされているのでしょうか?
それで最初の質問です。「目標は100」と伝えますか、「目標は120」と伝えますか?
どちらがいいか、という議論よりも、まずひょっとしたら自分が考えている目標の概念をチェックすべきでしょう。部下との認識にずれがあれば、知らず知らずのうちにネガティブカレンシーを撒いてしまうかもしれない、と思った次第です。
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