混み合った夕刻の東京行きの飛行機の機内で。
私は、ようやく席にたどり着き、着席しようとしていました。そこに、強面の少し太ったお兄さんがやってきて、「そこ、違いますよ」と不機嫌そうに言います。急いで自分の座席と座席番号を確認。ああ、ひとつずれていたんですね。そして、「すみません」とわび、「私が間違えました」といいました。
するとどうでしょう。その強面の男が、にっこり笑ったんです。とても満足そうでした。その反応に、私も笑顔を返したのはいうまでもありません。
この時、私が感じたことは、「私が間違えました」のひとことが、相手の心に変化を生んだということです。おもしろいな、と思いました。彼は、私がわびたことではなく、間違えを認めたことに彼が反応したのですから。
考えてみると、平謝りするくせに誠意が感じられない人は、本当は間違いを認めていない、と相手に感じさせてしまいます。本心は違うなと感じれば、信用しません。結果、相手はカレンシーを受け取ろうとしないでしょう。対して、間違いを認める人からは誠意が感じられます。また、間違いから学ぶので次は間違わないだろうと思われます。(そして、事実、間違いがなくなる確率が高まります)そういう態度をとると交換しやすく、よい関係が築けるでしょう。
新年を迎え、あらためて、自分の問題や間違いに正直でありたいと思いました。そして、1年、より豊かな交換を通して、与えられた役割を果たしていこうと決意しました。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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