2016年4月4日月曜日

メンバーに求められる役割

「上司といえどもすべてに対応できるわけではない」(『影響力の法則 現代組織を生き抜くバイブル』p219)

 投資家、顧客の要求は強まる一方。リーダーには、目標達成への責任が重くのしかかっています。他方では社会の問題、顧客の要請、製品の品質など、課題は複雑さも高まっており、リーダーひとりで解決できるような単純な課題は少なくなっています。

 自動車メーカーの本社を訪ねたとき、開発部門の管理職クラスのリーダーの多くが機械工学専攻なのに、部下たちの多くがエレクトロニクス専攻だったのが印象的でした。事故防止、環境対策といった難題に応えるため、現在の自動車にはいくつものコンピュータが装着されており、自動車はロボット化しています。少なくともエレクトロニクスに関しては、部下の方が知識を持っています。

 それなのに、メンバーの協力的が得られなければ、身動きとれなくなってしまう。リーダーシップを発揮できなければ、チームは平凡な結果しか生み出せないでしょう。

 リーダーが何でもできる、と考えるのはやめましょう。メンバーとしてどのようにチームに貢献できるかを考え、チームの責任を共有するのが、メンバーに求められる役割です。

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